小児歯科で行うシーラントとは?
- 2024年6月10日
- コラム
「子どもの虫歯予防には何をすればいいの?」
「シーラントをやったほうがいい?」
など、保護者の方の子どもの虫歯予防についての疑問はたくさんあるかと思います。ここでは、虫歯予防の方法の一つであるシーラントについて、どのような治療なのか、何歳頃に受けるのがよいのかなどをわかりやすくご説明します。
■シーラントとは?
シーラントは、お子さまの虫歯を予防するための大切な処置方法です。
子どもの成長期に生えてくる歯は、大人の歯と形が異なり、特に噛む面に深い溝ができやすいです。この溝に食べ物のかすや汚れがたまりやすく、それが虫歯の原因になります。
そこで、この虫歯の原因となる溝をシーラントで覆います。それにより、食べ物のかすや汚れ、そして細菌の侵入を防ぎ、虫歯の予防につながります。
また、新しく生えてきた永久歯はまだ完全に発達していないため、虫歯になりやすく、その進行も早いのです。なので、子どものうちにしっかりと虫歯を予防することがとても重要です。
■シーラントは何歳頃に行うといい?
シーラントの施術時期は、乳歯から永久歯への生え変わりのタイミングに合わせて行うのが一般的です。
シーラントを行う年齢の目安は、
○乳歯:4~5歳頃
○6歳臼歯:6歳頃
○永久歯の前歯:7~8歳頃
○永久歯の奥歯:9~12歳頃
具体的な施術のタイミングは、お子さまの口内の状態を見て、担当の歯科医師が判断します。まずはご相談いただき、適切な時期にシーラントを受けましょう。
■シーラントのメリット
シーラントの処置には、以下のようなメリットがあります。
・虫歯予防に効果的
シーラントは、虫歯予防に非常に効果的です。歯の溝を埋めることで、食べかすや汚れ、細菌の侵入を防ぎ、虫歯になるリスクを減らすことができます。
・歯の再石灰化をサポート
シーラントには、フッ化物が含まれていて、フッ素は歯の表面を再生し、虫歯から歯を守るために重要な再石灰化をサポートしてくれます。これにより、虫歯予防の効果がさらに高まります。
■シーラントのデメリット
次に、シーラントのデメリットについてご説明します。
・外れやすい
シーラントは歯の溝に流し込み硬化させる処置ですが、一般的な詰め物と比べて外れやすい傾向があります。普通の詰め物は、歯の一部を削って形を整え、しっかりと固定されます。しかし、シーラントは単に歯の溝に流し込んで固めるだけなので、接着力が弱くなることがあります。そのため、シーラントが外れた場合は再度処置が必要です。
・定期検診が必要
シーラント処置後は、数か月ごとに定期検診を受けることをおすすめしています。新しく生えた永久歯は虫歯になりやすく、虫歯ができると急速に進行することがあります。特にシーラントで覆われた歯は、虫歯に気づきにくいため、見落としがちです。定期的に検診を受けることで、早期に虫歯を発見し、必要に応じてシーラントの再処置を行うことができます。
■シーラント治療の流れ
お子さまへのシーラント処置は簡単で、短時間で完了します。
・歯のクリーニング
まず、シーラントがしっかりと密着するように歯の表面の汚れを丁寧にクリーニングします。
・歯の準備
次に、シーラントを接着させるための薬剤を歯に塗布します。
・シーラントの適用
最後に、シーラント剤を歯の溝に流し込み、光を当てて硬化させます。その後、表面を滑らかにし、噛み合わせを確認して処置は完了です。
このように、シーラント処置は短時間で行われます。
■シーラント処置後の注意点
シーラント処置は麻酔を使用しないため、処置後すぐに食事などの制限はありません。しかし、いくつか注意すべき点があります。
・虫歯を完全に予防できるわけではない
シーラントは虫歯予防に効果的ですが、それだけで安心してはいけません。シーラントは歯の噛む面の溝やくぼみの虫歯予防に特化していますが、歯と歯の間の部分は虫歯のリスクが残ります。したがって、シーラントをしていない部分のケアも重要です。
歯と歯のすき間をケアするには、歯間ブラシやデンタルフロスを使うと効果で、毎日の歯磨きも欠かせません。特に、食後や寝る前の歯磨きは、しっかりと行いましょう。シーラント処置を受けた後も、しっかりと歯磨きを続けることが大切です。
・再度処置が必要になることがある
シーラントの効果は永久ではありません。一般的に2〜5年程度持続するといわれていますが、食事や噛む動作によって次第に効果が弱まることがあります。そのため、シーラントの状態に応じて再度処置が必要になることがあります。
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